2019年クリスティアン・ドップラー賞


ザルツブルク州政府は2年ごとに、4つの自然科学部門で学術論文または発明に対してクリスティアン・ドップラー賞を公募・選定し、クリスティアン・ドップラー基金と協力して授与しています。この賞は1972年に創設され、受賞者の個人的・専門的なキャリアアップに資することを目的としています。

2019年クリスティアン・ドップラー賞 記念写真: ザルツブルク州/コラリック・アンドレアスが2019年12月13日に撮影: 写真左から、マウリツィオ・ムッソ教授、ジル・R・ブーレ博士、アンドレアス・ウンターヴェガー博士、マレナ・テレサ・ベイライス修士、アンドレア・クラムバウアー州議員、マリオ・ブラメシュベル博士

2019年には、第一部門から第四部門の表彰が行われました。

第一部門:ドップラー原理の応用、技術科学、情報学、数学、物理学

単科大学教授・工学博士アンドレアス・ウンターヴェガー

受賞論文
スマートグリッドでの再現可能なデータ圧縮について

アンドレアス・ウンターウェガー博士は1986年生まれ。ザルツブルク大学、ザルツブルク応用科学大学、コーネル大学イサカ校(米国ニューヨーク州)で計算機科学と情報科学を学び、研究しました。

第二部門: 地球科学、物質科学、化学

助教授ジル・R・ブーレ博士

受賞論文
シリコンマイクロ・ナノワイヤー配列上の3次元電気化学軸性リソグラフィー、および調整可能なナノ構造テンプレート用の2次元および3次元コロイド結晶の閉じ込めエッチング技術について

1982年フランス生まれのジル・ブーレ博士は、カナダやフランスのナノテクノロジー分野で化学と物理学を学び、現在はザルツブルク大学の助教授を務めています。

第三部門:分子生命科学と神経科学

 工学博士マリオ・ブラメシュバー

受賞論文
単量体TCRがT細胞抗原を認識する機構

マリオ・ブラメシュバー博士は1978年ザルツブルクで生まれ、現在はウィーン工科大学で応用物理学の研究を行っています。

第四部門: 細胞生物学と有機生物学

マレーナ・ベイライス修士

受賞論文
癌幹細胞阻害剤ナパブカシン (BBI608)が胆道癌細胞の細胞毒性や癌幹細胞の特性を弱める効果の検証s

1984年生まれのマレーナ・テレサ・ベイライス修士はバイエルン州のトラウンシュタイン出身でザルツブルク大学で神経生物学を中心に動物学を学び、現在はパラケルサス医科大学の研究助手をしています。